EthenaインキュベートのDEX Terminal Finance、ローンチ前にTVLが2億8000万ドルを突破

Source: Terminal Finance

Terminal Financeは、イールドを生み出すステーブルコインおよび機関投資家向け資産の取引に特化したスポット分散型取引所（DEX）であり、本日、ローンチを控えて事前デポジットの総ロックバリュー（TVL）が2億8,000万ドルを突破したことを発表しました。この数字は、225 million USDe、10,000 WETH、100 WBTCという3つの事前デポジットボールトの合計キャパシティを反映しています。

DEXのローンチは年末に予定されており、TGEもその時期に合わせて実施される見込みです。事前デポジットTVLはDeFiLlamaを通じて公開されており、Terminalのボールト活動と成長が追跡可能です。

TerminalはEthenaエコシステムの事実上のDEXとして独立して運営されていますが、Ethenaによってインキュベートされています。ローンチ時には、USDe、sUSDe、そしてBlackRock BUIDLが裏付けるUSDtbがコアペア資産として提供され、ETHやBTCなどの主要資産との取引が可能となります。イールドを生み出すステーブルコインがDEXの基盤となり、DeFiエコシステム全体でのコンポーザビリティを実現します。

「Terminalでは、EthenaのシンセティックドルであるUSDeを、暗号資産からトークン化された実世界資産まで、あらゆる資産と取引できる最も深い流動性プールを構築しています。イールドを生み出すドルを中心にDEXを設計することで、Terminalはデフォルトで経済性が向上します。これにより、トークン発行者にとって流動性のブートストラップが大幅に効率化され、DeFiにおける資本生産性の新たな標準が確立されます」と、共同創設者兼CEOのSam Benyakoubは述べています。

TerminalのYield Skimmingメカニズムは、従来の分散型取引所と一線を画しています。このシステムは、sUSDeなどのイールドを生み出す資産から得られるイールドをキャプチャし、それをDEX経済に再注入します。この設計により、流動性提供者、トレーダー、トークン保有者はオンチェーン市場の効率性と経済性の向上という恩恵を受けます。

Terminalの事前デポジットフェーズには10,000以上のウォレットが参加し、早期参加者にはTGEの一環としてエアドロップ報酬が付与されます。Ethenaのウェブサイトの公開情報によると、Terminalのガバナンストークン供給量の最大10%がTerminal Pointsシステムに基づきsENA保有者に配布される可能性があります。ポイントの追跡は6月28日から開始されており、最終的な資格、配分、タイミングはTGEが近づくにつれて確定されます。

「Ethenaの資産は、DeFiリワードのエンジンとなり、現在では10億ドル規模でほとんどの主要なEthereumベースのアプリケーションを支えています。Terminalチームはこのコンセプトを活用し、sUSDeをコアに据えたスポットDEXを構築することで、ユーザーにさらなる価値をもたらしています。TerminalチームがEthenaエコシステムの中核であることを誇りに思います」と、EthenaのHead of StrategyであるNick Chongは述べています。

今後、TerminalはEthenaのUSDe成長戦略とともに複数のブロックチェーンへ拡大し、DeFiにおけるイールドを生み出すステーブルコインの主要な流動性ハブとなることを目指しています。

Terminal Financeについて

Terminal Financeは、Ethena Labsによってインキュベートされたスポット分散型取引所であり、イールドを生み出すステーブルコインおよび機関投資家向け資産の取引に特化しています。EthenaのシンセティックドルUSDeおよびそのイールド版sUSDeを統合することで、Terminalはデフォルトで経済性の向上という恩恵を受けています。

事前デポジットフェーズでは、Terminalは2億8,000万ドル以上のデポジットを集め、Pendle、EtherFi、Morphoなどの主要DeFiプロトコルとの統合も実現しました。Ethenaエコシステムの流動性ハブとして設計されたTerminalは、チェーンをまたいでイールド、流動性、トークン発行を結びつけ、次世代のオンチェーン市場のための堅固な基盤を築いています。