Ripple、買収ラッシュの中で12億5000万ドルのHidden Road取引を締結

RippleはHidden Roadの買収を正式に完了し、グローバルなマルチアセット・プライムブローカーを所有する初の暗号資産企業となりました。

この12.5億ドルの取引により、Rippleの技術と製品が機関投資家向けオペレーションに組み込まれ、伝統的な金融分野での存在感がさらに強化されます。

Hidden RoadはRipple Primeとしてリブランディング

Rippleは本日、世界で最も急成長しているノンバンク・プライムブローカーの一つの買収完了を発表しました。この動きの一環として、Hidden Roadは今後Ripple Primeの名称で運営されます。

このニュースは、Rippleがグローバルなマルチアセット・プライムブローカーを買収したことを確認するものであり、同社が4月に始動させた計画を確固たるものとしています。新たな事業体は、機関投資家に対し、外国為替、デリバティブ、債券、デジタル資産にまたがる市場へのアクセス、クリアリング、ファイナンスなどのサービスを提供します。

RippleによるHidden Roadの買収が完了し、ついに「XRPのユーティリティを強化する」時が来ました📈🔋「Hidden RoadはポストトレードクリアリングをXRPLに移行する計画であり、ブロックチェーンが大量の機関投資家フローを処理できる能力を示しています。」✅記録済み。📝👇 https://t.co/dBZk7dYa7H pic.twitter.com/FstGAkPvyL

— SMQKE (@SMQKEDQG) 2025年10月24日

Ripple Primeのクライアントは、XRP Ledger（XRPL）やRLUSDステーブルコインを含むRippleのデジタル資産エコシステムにアクセスできるようになります。

両者は同社のプライムブローカレッジサービスに統合されています。Rippleによれば、RLUSDはすでにデリバティブ商品の担保として利用されており、今後さらに採用が拡大する見込みです。

「両社のシナジーにより、この買収はデジタル資産の機関導入を支援するための論理的な次のステップとなりました。Rippleの決済、暗号資産カストディ、ステーブルコインにまたがる基盤的なデジタル資産インフラ、およびXRPの活用は、Ripple Prime内で提供されるサービスを補完します」と公式プレスリリースに記載されています。

この動きは、Rippleが最近行ってきた一連の買収の最新事例です。

Ripple、買収攻勢を継続

先週、Rippleは企業財務管理会社GTreasuryを10億ドルで買収しました。この動きは、米国の銀行・金融システムへの統合を深めるという同社の野心を強化するものです。

また、これは今年に入ってRippleが行った3件目の大型買収であり、いずれも同社の伝統的金融（TradFi）インフラへのアクセス拡大を目的としています。

8月には、Rippleはトロント拠点の決済プラットフォームRailを2億ドルで買収することにも合意しました。同社はステーブルコインインフラと国際送金技術を専門としています。

この取引は現在規制当局の承認待ちであり、2025年第4四半期に完了する見込みです。完了後は、Railの技術インフラがRippleの既存の決済およびステーブルコインエコシステムと統合されます。

Rippleはまた、より広範な機関投資家向け拡大戦略に統合するための独自の措置も講じています。先週、同社はネイティブトークンXRPによるデジタル資産トレジャリー（DAT）構築のため、10億ドル規模の資金調達ラウンドを計画していると報じられました。

このDAT計画が実現すれば、RippleはXRPの流動性とトレジャリーリソースをより強力にコントロールできるようになり、今後の機関投資家向けオペレーション、特にRipple Primeの支援につながる可能性があります。