HyperliquidがHIP-3をローンチ、HYPEは100億ドルの清算波の後に反発

Hyperliquidは月曜日にHIP-3アップグレードを有効化し、分散型デリバティブプラットフォーム上でパーミッションレスな永久市場の作成を導入します。

Hyperliquid（HYPE）は、HIP-3（Hyperliquid Improvement Proposal 3）アップグレードの有効化により、分散化に向けて大きな一歩を踏み出そうとしています。

Hyperliquidの公式Discordで共有された発表によると、このネットワークアップグレードは10月13日に本番稼働し、HIP-3が含まれます。既存ユーザーには直ちに影響はありませんが、オンチェーン基準を満たすビルダーは準備が整い次第、自身の永久市場を展開できるようになります。

HIP-3のもとで、デプロイヤーは500,000 HYPEトークンをステーキングすることでHyperCoreインフラ上に分散型永久取引所を立ち上げることができます。このシステムはHyperEVMと統合されており、スマートコントラクトのサポートやガバナンス機能を提供します。市場の健全性を確保するため、この提案にはバリデータのスラッシングメカニズムやオープンインタレストの上限などのセーフガードが導入されています。

この機能のミニマムバイアブルプロダクトは以前テストネットで稼働しており、本日が正式なメインネット展開となります。

HYPEはHyperliquidが100億ドルの清算を乗り越え回復

HIP-3の展開は、今年の暗号資産市場で最も波乱に満ちた週末の数日後に行われました。これは世界的な貿易緊張の再燃によって引き起こされました。主要取引所全体で大規模なレバレッジポジションの清算が発生し、約193億ドルのポジションが一掃され、そのうち100億ドル以上がHyperliquid単独で清算されたとCoinglassのデータは示しています。

一方、HyperliquidのネイティブトークンであるHYPEは、先週20ドル台まで下落した後、力強い反発を見せています。現在40ドル付近で取引されており、5月下旬以降の価格推移を導いてきた上昇トレンドラインのサポート（現在はレジスタンスとして機能）を取り戻そうとしています。20日間SMAと一致する45ドルゾーンが短期的なレジスタンスとなっており、これを上抜けできれば、直近のスイングハイにあたる52ドルへの上昇が視野に入ります。

Source: TradingView