Ethereum Foundation、エコシステム支援助成金を停止、「戦略的イニシアチブ」への移行を発表

Ethereum（ETH）ブロックチェーンを支援するスイスの非営利団体が、「戦略的イニシアチブ」への資金提供へと移行するため、サポート助成金の提供を一時的に停止しています。

新たなブログ記事で、The Ethereum Foundation（EF）は、2018年に開始され、Ethereum開発者に資金を提供してエコシステムの発展を支援してきたEthereum Support Program（ESP）を一時停止すると発表しました。

「Ethereumエコシステムが規模、複雑さ、可視性を増す中で、私たちの資金提供アプローチもそれに合わせて進化しなければなりません。EFの最新のエコシステム開発戦略により密接に合わせるため、ESPの優先事項とアプローチを見直しています。

この移行の一環として、オープン助成金申請を一時的に停止しました。この変更により、私たちは戦略的イニシアチブに焦点を移し、他のEFチームの優先事項も支援する、より積極的なモデルへと再設計する時間を確保できます。」

今年初めのブログ記事で、EFは今後注力する戦略的イニシアチブとして、レイヤー1ブロックチェーンのスケーリング、ブロブのスケーリング、ユーザーインターフェースの改善などを挙げています。ブロブとは、一時的に保存される大容量データであり、レイヤー2ロールアップが低コストでトランザクションデータを投稿するための専用スペースを提供します。

最近のプロトコルアップデートで、この非営利団体は今後6～12か月の間に、相互運用性に重点を置いたユーザーインターフェースの改善に取り組むと述べています。

「私たちは、相互運用性および本ノートで紹介されている関連プロジェクトが、今後6～12か月の間に、パブリックかつコアなEthereum R&Dグループとして、より広範なUX領域における最大のレバレッジ機会であると考えています。

短期的な戦略は、インターロップの基本要素であり続けると考える分野、すなわちIntent-based architectureおよび一般的なメッセージパッシングに焦点を当てています。両者において、私たちの目標は、レイテンシーとコストを削減しつつ、セキュリティとトラストレス性を高めるために、明確で測定可能なプロトコル指標に注力することです。」

Ethereumは執筆時点で$4,343で取引されており、過去24時間で3.8%下落しています。

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