新たにローンチされたXRPの上場投資信託（ETF）は、ここ数週間で市場に参入した複数のファンドマネージャーによると、機関投資家と個人投資家の双方から予想を上回る強い需要を集めている。この初期のパフォーマンスにより、ウォール街の一部ではXRPのデジタル資産全体における位置付けを再評価する動きが出ている。
Franklin Templetonのデジタル資産＆インダストリーアドバイザリーサービス部門責任者であるSandy Kaul氏は、この変化はプロの資産運用者がBitcoinやEthereum以外の選択肢を模索するという大きなトレンドの一部だと述べている。「私たちはその方向に進んでいると思います」とKaul氏は語り、ETF発行者から寄せられるデータは「非常に励みになるものだ」と付け加えた。
Paul Barron Podcastで、Kaul氏はXRPの人気上昇はETFへの資金流入だけが理由ではないと語った。大きな要因として、同氏はXRPチェーンがステーブルコイン市場で独自のポジションを持っていることを挙げた。「ステーブルコインを巡って非常に興味深いストーリーが展開されています」と彼女は述べた。「XRPは独自のステーブルコインを持つ数少ないチェーンの一つです。これにより、チェーンを中心に構築できる新たな要素が加わります。」
彼女は、より多くの人々がWeb3モデルに慣れていくにつれて、自動化されたコンピュータ主導の取引が急増すると予想されると指摘した。高速・低コスト・高ボリュームの送金をサポートし、独自のステーブルコインを持つネットワークは、そうした活動を取り込むのに有利な立場にある。「これは説得力のあるビジネスケースになり始めています」とKaul氏は付け加えた。
Kaul氏は、XRPと密接に関連する企業であるRippleが、米国証券取引委員会との長期にわたる法廷闘争の間も、米国外で積極的な拡大を続けていたと述べた。規制の不透明さが国内での進展を遅らせた一方で、アジアや他の地域での活動は加速した。
「私たちはしばらく前からアジアで彼らと関わってきました」と彼女は語った。「今、その動きが世界のより多くの地域に広がっているのを目にしています。」
ETFへの関心が高まり、Rippleのグローバルな存在感が拡大する中、Kaul氏はXRPが徐々にBitcoinやEtherがすでに確立している機関投資家の正当性のレベルに近づいていると考えている。「私たちはその初期兆候を見ています」と彼女は述べ、Franklin Templetonは採用が広がるにつれてRippleとのパートナーシップをさらに深めていく予定だと付け加えた。
