BTC回復で注目されるアルトコイン3選｜トランプ関連やBTC銘柄

ビットコイン（BTC）が先週の底値から反発し、10万ドル回復を視野に入れる展開となっている。

この安定を受けて、市場では特定のアルトコインへの資金シフトが加速している。

分散型デリバティブ取引所SynFuturesのウェニー・サイ共同創設者は「資金の循環は起きているが、それは極めて選択的だ」と分析。

実用性や強力な物語性を持つプロジェクトに限って資金が集中しているという。

12月の利下げ確率が1週間前の約30%から80%以上へ急上昇したことも追い風だ。

金融緩和期待がリスク資産全体を下支えする中、3つのアルトコインが浮上している。

WLFI：トランプ関連で36%急騰

トランプ・ファミリーに関連トークンの ワールド・リバティ・フィナンシャル（WLFI） は、11月21日の安値から36%急騰した。

サイ氏はこの急騰について、著名人の支持がある物語性銘柄に対していかに早く投機的な資金が集まるかを示していると指摘する。

現在の市場では全てのアルトコインが一律に上昇するのではなく、明確な材料を持つ銘柄に資金が集中する傾向が強い。

WLFIはその典型例といえる。

ワールド・リバティ・フィナンシャルはDeFiプロトコルとして、貸付や借入といった金融サービスの提供を目指している。

トランプ氏の政治的影響力と仮想通貨市場の成長を結びつけるプロジェクトとして、特に米国の投資家から強い関心を集めている状況だ。

規制緩和への期待や、仮想通貨に友好的な政策への転換が実現すれば、WLFIのような政治関連 アルトコイン は大きな恩恵を受けるかもしれない。

DASH：プライバシー需要で月間90%超上昇

プライバシー重視の決済通貨ダッシュ（DASH）は、過去24時間で約16%上昇し、月間では90%を超える上昇率を記録している。

プライバシーコインセクター全体への資金シフトと、決済実用性への再評価が背景にある。

DASHは高速かつ低コストな決済ネットワークとして設計されており、オプションでプライバシー機能を利用できる点が特徴だ。

ビットコインの平均ブロック生成時間が10分であるのに対し、DASHは約2.5分と高速処理を実現している。

InstantSend機能を使えば、わずか数秒で取引が確定する。

規制強化への懸念から分散型のプライバシーソリューションへの関心が高まっており、DASHはその恩恵を受けている。

プライバシーコインセクターは11月に入り大幅な上昇を見せており、 ジーキャッシュ（ZEC）価格 は年初来で1000%を超える上昇率を記録した。

実用性と技術的進化の両面で注目される銘柄といえる。

Bitcoin Hyper：BTCレイヤー2で2850万ドル調達

ビットコインの拡張性とDeFiの利便性を両立させる試みとして、市場で急速に関心を集めているのが Bitcoin Hyper（HYPER） だ。

ビットコインのレイヤー2として位置づけられ、BTCのセキュリティとソラナのような高速トランザクション処理を融合させたハイブリッドアーキテクチャを提唱している。

プレセール段階で約2850万ドルの資金調達に成功しており、投資家からの期待の高さがうかがえる。

高いステーキング報酬（APY 46%）も大きな魅力となっており、長期保有を促すインセンティブ設計がなされている。

ビットコインのレイヤー2市場は急速に拡大しており、Lightning Networkに続く新たなソリューションへの需要が高まっている。

HYPERはその中でも、DeFi機能との統合を前面に打ち出している点で差別化を図っている。

一部の市場予測では、2026年に向けて爆発的な成長が見込める銘柄としてHYPERの名前が挙がっている。

ビットコインという強力なブランドと技術的革新性を組み合わせたこのプロジェクトは、選択的な資金流入が続く現在の市場において有力な候補となっている。

ビットコイン価格 が10万ドル台に回復すれば、関連するレイヤー2プロジェクトへの注目度はさらに高まる可能性がある。