主なポイント
- 規制当局の承認により、MoonPayはCoinbase、PayPal、Rippleと並び、ニューヨークで希少な二重ライセンスを持つ企業となった。
- 業界専門家は、同社が連邦チャーターよりも州レベルのコンプライアンスに戦略的に注力している点を強調している。
- MoonPayは現在、米国、英国、EU、カナダ、オーストラリアの市場で完全なライセンスを取得し、3,000万人のユーザーにサービスを提供している。
米国拠点のフィンテック企業MoonPayは、ニューヨーク州金融サービス局（NYDFS）からデジタル資産のカストディおよび店頭（OTC）取引を提供するためのLimited Purpose Trustチャーターを取得した。
同社は、バーチャル通貨事業のためのビジネスライセンス（BitLicense）とNYDFSのLimited Purpose Trustチャーターの両方を保有する少数の企業グループに加わった。
🗽 MoonPayは、NYDFSからニューヨークでMoonPay Trust Companyの運営許可を取得しました！
🍎 この拡大した規制体制により、当社の金融インフラにデジタル資産のカストディとOTC取引が解禁されます
🚀 NY BitLicense + Trust Charter = コンプライアンスに基づくイノベーションの新時代 pic.twitter.com/LtTuZuxY1k
— MoonPay 🟣 (@moonpay) 2025年11月25日
11月25日のプレスリリースによると、新たなライセンスは、同社の3,000万人の顧客および約500のクライアント・パートナー企業にさらなる規制遵守措置をもたらす。MoonPayは、現在米国で完全にライセンスを取得し、英国、EU、カナダ、オーストラリアでも規制を受けていると述べている。
州レベルのコンプライアンスを優先
評論家や暗号資産コミュニティの住人たちは、このニュースに対して強気な反応を示した。業界アナリストのEleanor Terrettは、X.comへの投稿で「多くの企業が（OCC）チャーターを急いでいる中で、いまだに完全な州レベルのコンプライアンスを選択する企業があるのは注目に値する」と述べた。
別のユーザーである“Crypto Dog”は、Coinbase、PayPal、Rippleがニューヨークで二重ライセンスを保有する数少ない企業の一部であることを指摘した。さらに「NYDFSは、コンプライアンスが完璧でなければトラストチャーターを発行しない」と付け加えた。
米国外でも、MoonPayは英国、EU、オーストラリアなど多数の地域でグローバルなコンプライアンス証明書の取得を目指している。Coinspeakerが報じたように、同社は2024年12月、EUのMarkets-in-Crypto-Assets（MiCA）規制の下でオランダ市場への参入のための運営ライセンスを取得した。
関連ニュースとして、MoonPayは11月21日、Arkham Exchangeとの提携を発表し、法定通貨と暗号資産間のオン・オフランプを統合し、取引所ユーザーに簡素化された資金調達方法を提供することとなった。同社はまた、同時期にZengo ProやHaha Walletとも契約を締結し、忙しい一週間を締めくくった。
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