ミームコインの時価総額が金曜日に2025年で最も低い水準へ急落し、総額394億ドルとなった。 コインマーケットのデータ によると、24時間で50億ドル以上が失われ、時価総額は440億ドルから縮小した一方、取引高は40%増加した。
これは1月5日に記録した年初来高値1167億ドルから大きく逆転した動きであり、金曜日の下落は2025年高値から66.2%の下落となる。
急激な売りは、仮想通貨市場全体の下落と軌を一にしている。 コインゲッコーのデータ では、仮想通貨市場全体の時価総額は11月1日の3.77兆ドルから金曜日には2.96兆ドルに落ち込み、わずか3週間で8000億ドルが吹き飛んだ。
記事執筆時点で、主要資産であるビットコイン（BTC）は8万2778ドルで取引され、過去1週間で14.7%下落。イーサ（ETH）も下落しており、7日間で16%下落の2688ドルとなっている。
ミームコインの時価総額 Source: CoinMarketCap
主要ミームコインが全期間で下落
記事執筆時点で、時価総額上位10のミームコインは、1時間、24時間、7日間の全期間で大幅な下落となっており、セクター全体のリスク選好が急低下していることを示している。
最大のミームコインであるドージコイン（DOGE）とシバイヌ（SHIB）はいずれも二桁の下落となり、ペペ（PEPE）、ボンク（BONK）、フロキ（FLOKI）といったトークンはさらに大きく値を崩した。
時価総額上位10のミームコイン Source: CoinMarketCap
1週間の下落率は、軽いものでも11%台、最も大きいものでは20%超に達している。
米国のトランプ大統領の公式ミームコイン「オフィシャル・トランプ（TRUMP）」は最も影響が小さかったものの、それでも過去1週間で11.65%下落。次いでドージコインが14.10%、SPX6900が14.26%の下落となった。
一方、ボンク、パジーペンギンズ（PENGU）、ペペ、ドッグウィズハット（WIF）は約20%の下落で、週間ベースで大きく値を下げた。
NFT市場も4月以来の最低水準へ下落
仮想通貨エコシステムの中でも投機性の高い非代替性トークン（NFT）市場も、ミームコインやデジタル資産全体の下落と並んで大幅に値を崩した。
コインゲッコーのデータ では、NFTの時価総額は金曜日に27.8億ドルとなり、30日前の49億ドルから43%減少。これは4月以来の低水準で、NFT需要の減退を反映している。
2025年のNFT時価総額. Source: CoinGecko
トップ10のNFTコレクションの大多数が、過去30日間で二桁の下落となった。最大の下落はハイパーリキッドのハイパーNFTsで、30日間で41.1%の下落となった。
続いてムーンバーズが32.7%、クリプトパンクスが27.1%下落。パジーペンギンズも同期間で約26.6%下落した。
この下落相場で唯一プラスだったのは2つのコレクションのみで、インフィックス・パトロンズは30日間で11.3%上昇し、トップ10中で最も強いパフォーマンスとなった。
オートグリフスは1.9%の下落にとどまり、トップ10の中では最も小さい下落幅となった。
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