韓国のBDACSがCircleのArcブロックチェーン上でKRW1ステーブルコインをローンチへ

 クイックブレイクダウン 

• BDACSはCircleと提携し、Avalancheでのデビュー後、Arc上でKRW1ステーブルコインをローンチ。
• ArcテストネットにはVisaやBlackRockを含む100以上の世界的金融機関が参加。
• 専門家は包括的な規制を求め、BOKによるステーブルコイン発行を銀行に限定する案に反対。

BDACS、KRW1をCircleのArcブロックチェーンへ拡大

韓国の暗号資産カストディアンBDACSは、ウォン担保型ステーブルコインKRW1をCircleの新しいブロックチェーンArc上で展開する準備を進めており、これはAvalancheでの初ローンチに続く2度目の統合となります。

BDACSはCircleのArc Layer 1ブロックチェーンにステーブルコインパートナーとして参加予定 @BDACSKorea は、USDCの発行者でありデジタル資産インフラのグローバルリーダーである @circle とMOUを締結し、@arc －Circleの新しいLayer 1ブロックチェーン上での協業機会を模索します… pic.twitter.com/sEHHFKELEm

— BDACS (@BDACSKorea) October 29, 2025

釜山を拠点とする同社は、Circleとの間で覚書（MOU）を締結し、「有機的な協力フレームワーク」を構築することを目指しています。このパートナーシップにより、韓国のグローバルステーブルコイン市場での存在感が高まることが期待されています。

「KRW1をCircleのArc上で展開することで、韓国企業がグローバルなステーブルコインネットワークに参加するためのゲートウェイを開きます。」

とBDACSのCEO、Ryu Hong-yeol氏は述べています。

CircleのArcテストネットが世界的な注目を集める

この協業は、CircleによるArcパブリックテストネットの今週初めのローンチに続くものです。CircleはArcを「インターネットのための経済オペレーティングシステム」と位置付け、伝統的金融とブロックチェーンインフラを結びつけています。

Arcの初期テストネット参加者には、BlackRock、Goldman Sachs、Visa、Mastercard、State Streetなどの大手金融機関が含まれています。このブロックチェーンは、予測可能なUSDベースの手数料、ほぼ即時のトランザクションファイナリティ、オプションのプライバシーコントロールを特徴とし、USDCや他の法定通貨担保資産とのシームレスな相互運用を可能にします。

日本、ブラジル、メキシコ、フィリピンのステーブルコイン発行者がすでにArc上で自国トークンのテストを行っており、今回韓国のKRW1もそのリストに加わりました。

韓国におけるステーブルコイン発行を巡る議論

KRW1の拡大は、韓国でステーブルコイン発行の管理主体を巡る議論が高まる中で行われています。Kaia DLT Foundationの議長であるSangmin Seo氏は、韓国銀行（BOK）が規制された銀行のみがウォン担保型ステーブルコインを発行できるとする提案を批判しました。

Seo氏は、このような銀行限定モデルは「非論理的」であり、イノベーションを阻害する可能性があると主張しました。代わりに、銀行および非銀行機関の両方が適切な監督の下でステーブルコインを発行できるよう、明確な規制基準の策定を提唱しています。

注目すべきは、韓国ウォン担保型ステーブルコインKRW1は、Woori Bankに1:1で完全に担保され、9月にローンチされました。規制対応を前提とし、今後施行予定のデジタル資産基本法に準拠する形で、KRW1は韓国のデジタル金融分野における透明性とコンプライアンスの新たなベンチマークを目指しています。

 

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