ビットコイン懐疑派のPeter Schiffがオンチェーンゴールドトークン化アプリを提案、CZは「trust-me-bro」トークンと呼ぶ

長年にわたり金を支持し、bitcoinに懐疑的だったPeter Schiff氏が、自身のブロックチェーンベースのプロダクトを開発している。

暗号資産クリエイターのMichael Jerome氏（通称「Threadguy」）との最近のインタビューで、Schiff氏は自身の会社Schiff Goldが、ユーザーが保管された金属を購入し、所有権をトークン化し、支払いや償還のために「即座かつ検証可能に」転送できるアプリを開発中であると語った。

Schiff氏はこのシステムを「すべての金をスマートフォンで持ち歩く」方法と表現し、ユーザーがデビットカードを通じて一部を支払ったり、コインに交換したりできるようになると説明した。彼は、金こそが「実際にブロックチェーンに載せる意味がある唯一のもの」だと主張し、トークン化を伝統的な価値の保存手段とデジタル決済の橋渡しと位置付けた。

Binance創設者のChangpeng "CZ" Zhao氏は、本日Donald Trump氏から大統領恩赦を受けたばかりだが、X上で反論し、トークン化された金は本当のオンチェーン金属ではなく、仲介者に依存した約束に過ぎないと主張した。

「それは、後で誰かが金を渡してくれると信じるトークン化だ」とZhao氏は書いた。「それは『信じてくれ、兄弟』トークンだ。」

Schiff氏はこれに対し、仲介者は市場の通常の特徴であり、欠陥ではないと反論した。「カウンターパーティは資本主義の一部だ」と述べ、Brinksのような保管業者を、金業界を支える長年のカストディアンの例として挙げた。

Bloomberg Intelligenceのアナリスト、Eric Balchunas氏は、この仕組みはすでに伝統的な金融に存在していると指摘した。

「おめでとう、ETFを発明したね」と彼は冗談を言い、すでに個人投資家が現物の金属と引き換え可能な金担保ファンドである$AAAUや$OUNZを挙げた。それでもBalchunas氏は「99%の人は気にしない。彼らは現金で償還したいだけだ」と付け加えた。

議論はさておき、トークン化された金資産は新たなマイルストーンを達成し続けている。

この分野の時価総額は、マーケットリーダーであるTether GoldやPAX Goldが牽引し、スポット金価格が1トロイオンスあたり過去最高の4,360ドルに達した月曜日に、過去最高の40.3億ドルに上昇したとThe Blockの価格データは伝えている。その後金価格は下落し、現在は4,160ドル付近で取引されている。