金価格が急落する中、ビットコイン（BTC）の買い手と売り手がウォール街での取引開始時から主導権を争う展開となっている。
CMEギャップ再接近後に反発
トレーディングビューのデータ によると、BTC価格のボラティリティが再び高まっている。
ビットコインは週末にCMEグループのビットコイン先物市場に生じたギャップに近づいたが、埋め切らないまま反転し、11万ドルを上回った。
BTC/USDは、取引所のオーダーブック上で流動性の変化に揺れ動いた。コイングラスのデータによると、現物価格付近では全体的な流動性が厚みを増している。
トレーダーのルカ氏は Xへの投稿 で、「資金調達率がマイナス圏にある中、清算動向がこれほどの様相を示すのは久しぶりだ」と述べた。
投稿ではデリバティブ取引所全体の資金調達率を言及し、トレーダーの間にリスク回避的な心理が広がっており、さらなる下落を警戒するムードが強いことを示唆している。
ルカ氏を含む複数のアナリストは、11万6000ドル以上の価格帯に存在する大量の売り注文を「価格を引き寄せる磁石のような水準」と 指摘している 。
一方、トレーダー兼アナリストのレクト・キャピタル氏は、21週間指数平滑移動平均線（EMA）が強気派にとって突破すべき主要なレジスタンス水準になっていると述べた。
「現在ビットコインは21週間EMA（緑）で抵抗を受け、価格が歴史的な需要ゾーン（オレンジ）に押し戻されている」と同氏はチャートとともに 投稿した 。さらに、オレンジのゾーンをサポートとして維持することができれば、やがて21週EMAを再び上回る展開を目指すことができると書いている。
金に「ダブルトップ」懸念も
この日のボラティリティは仮想通貨市場にとどまらなかった。
直近で史上最高値を更新していた金は、一日の下落率が5.5％を超え、弱気派による「ダブルトップ」形成への懸念が浮上した。
Forex.comのシニアストラテジスト、ジェームズ・スタンリー氏は、チャート構造がそのまま進行すれば金価格は4000ドルの再テストに向かう可能性があると予測した。
「ネックラインを下抜け、想定された値動きが実現すれば、4000ドルのテストとなる」と同氏はXでの最新分析の中で述べ、フィボナッチ・リトレースメント水準を示した。
トレーダーのクリプト・トニー氏は、金の強気市場が一服すれば、ビットコインやアルトコインが恩恵を受ける可能性があると見ている。
「不安定な時期にはリスクの高い資産クラスの比重が増し、金はその最上位に位置する」とXに投稿したうえで、「金が調整に入れば、仮想通貨市場にブームが訪れるだろう」と述べた
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント！【PR】
