BitpandaがSociete GeneraleのMiCAステーブルコインをDeFiに導入

• ヨーロッパDeFi向けMiCAステーブルコイン
• EURCVおよびUSDCVがDeFiウォレットで利用可能
• パートナーシップにより伝統的金融と暗号資産が融合

BitpandaとSociété Généraleのデジタル資産子会社であるSG-FORGEは、規制されたヨーロッパのステーブルコインをDeFi領域にもたらすコラボレーションを発表しました。10月14日から、SG-FORGEが発行するEUR CoinVertible（EURCV）およびUSD CoinVertible（USDCV）がBitpandaの分散型ウォレットを通じて利用可能となり、ユーザーはレンディング、ボローイング、その他のオンチェーントランザクションに参加できるようになります。

これらのステーブルコインはすでにMiCA規制に準拠しており、ヨーロッパの暗号資産規制枠組みの中で運用されています。このパートナーシップにより、ヨーロッパのDeFiユーザーは機関監督下で発行された銀行資産へアクセスできる道が開かれます。SG-FORGEは、この動きが分散型エコシステムへの正式な参入を示すものだと述べています。

SG-FORGEのCEOであるJean-Marc Stengerは次のようにコメントしています：

「Société Généraleのデジタル資産子会社として、SG-FORGEは進化するデジタル分野の主要プレイヤーであるBitpandaと協力できることを大変嬉しく思います。Bitpandaエコシステムの中核資産としてユーロおよびドルのステーブルコインを確立した今、私たちはこのパートナーシップを通じてDeFiの世界へと本格的に進出します。」

この声明は、伝統的金融とブロックチェーンエコシステムの連携を強化する意図を裏付けています。

Bitpandaはすでに2024年9月からEURCVと提携し、マージントレーディングの推奨ステーブルコインとして上場していました。今回、USDCVの追加とDeFi統合により、このコラボレーションの範囲はリテール市場にも拡大します。BitpandaのCo-CEOであるLukas Enzersdorfer-Konradは、「Bitpanda DeFi Walletに彼らのステーブルコインを統合することで...私たちは人々がWeb3の恩恵を受けるための本当の方法を創出する基盤を築いています」と述べています。

SG-FORGEは、両通貨（EURCVおよびUSDCV）がユーロまたはドルによって完全に裏付けられており、1:1の比率で償還可能であること、さらに日次監査と準備金の開示が行われていることを説明しています。これら通貨の技術インフラはEthereum、Solana、XRPL、Stellarをサポートしており、クロスチェーン利用を拡大しています。

この提供により、Bitpandaはヨーロッパで最初に、リテールクライアントがMorphoやUniswapなどのDeFiプロトコル内で規制された銀行ステーブルコインによる利回りを得られるブローカーの一つとなります。この取り組みは、ヨーロッパにおける中央集権型金融と分散型金融の相互運用性を強化すると期待されています。