PancakeSwap DEXがCakePadを導入、新規トークン上場への早期アクセスを提供

BNB Chain上で最大の分散型取引所であるPancakeSwapは、CakePadをローンチしました。これは、ユーザーがステーキングやロックアップなしで、また取引所に上場される前に新しいトークンへ早期アクセスできるプラットフォームです。

Initial Farm Offerings（IFO）プロダクトからリブランディングされたCakePadでは、任意のウォレット保有者がセール期間中に「CAKEをコミット」し、その後新しい資産を請求することができます。この新しい形式は月曜日に発表され、ステーキングやより厳格な参加手順を必要とした従来のIFOルールに取って代わります。

早期アクセス型トークンのプラットフォームは、暗号資産業界全体で急増しています。中央集権型取引所も同様の仕組みを運営しており、BinanceのLaunchpad/Launchpoolや、より広範なスポット上場に先立ってトークンを紹介する「Binance Alpha」などがあります。

通常、これらのプラットフォームでは、ユーザーが取引所トークンをロックしたり、プラットフォームポイントを蓄積したりする必要があります。これに対しCakePadは、非カストディアルな参加、ロックアップなし、そして過剰申込時の手数料バーンに焦点を当てていると主張しています。「ステーキングなし。ロックアップなし。CAKEをコミットして新しいトークンを請求するだけ」とPancakeSwapはXで述べています。

PancakeSwapは、CakePadを通じて集められた参加手数料の100%が永久にバーンされると述べています。この仕組みは、デフレ型トークノミクスの目標をサポートし、ユーザーがコミットしたCAKEに上限なく複数のセールに参加できるように設計されています。

ブログ記事によると、「公正な階層型サブスクリプション税」も過剰申込時に適用され、申込超過が増えるほど税率が下がる設計になっています。PancakeSwapは、最初のCakePadセールに関するプロジェクト名やタイムラインについては明らかにしていません。

このローンチは、CAKE Tokenomics 3.0の一環として位置付けられており、PancakeSwapのネイティブトークンのユーティリティ向上と供給削減を目指す広範な取り組みの一部です。PancakeSwapは以前、年間約4%のデフレと、2030年までに約20%の供給削減をバイバック＆バーンメカニズムによって達成するという長期目標を示しています。

PancakeSwap関連の過去のニュースでは、このDEXが7月にDeFi取引所の中でスポット取引高トップとなりました。また、暗号資産スポット取引所全体の取引高が減少する中、先月は798億ドルの取引高を記録しました。