暗号資産投資商品、週間で約60億ドルの過去最高の資金流入を記録

BlackRock、Bitwise、Fidelity、Grayscale、ProShares、21Sharesなどの資産運用会社が管理するグローバルな暗号資産投資商品は、CoinSharesのデータによると、先週過去最高となる59.5億ドルの純流入を記録しました。

「この動きは、FOMCの利下げに対する遅れた反応、および水曜日に発表されたADP雇用統計による非常に弱い雇用データ、さらに政府閉鎖後の米国政府の安定性への懸念が重なった結果だと考えています」とCoinSharesのリサーチ責任者James Butterfillは月曜日のレポートで述べています。

価格の上昇も資産運用ファンドの運用資産残高を過去最高の2,540億ドルに押し上げました。bitcoinは、主要な暗号資産が1週間で10%以上上昇したことで、日曜日に過去最高の125,750ドルに達しました。ethereumも先週10%以上上昇し、再び4,500ドルを超えました。主要暗号資産のGMCI 30指数も同様に上昇しました。

米国の週間流入記録

ポジティブなセンチメントは広範囲に及びましたが、地域別では米国拠点のデジタル資産投資商品が単独で過去最高の50億ドルの純流入を記録し、主導しました。スイスの暗号ファンドも週間記録を更新し、5億6,300万ドルの純流入を集め、ドイツ拠点の商品も週間で2番目に多い3億1,200万ドルの流入となりました。

bitcoinベースのファンドは資産別で週間流入を主導し、過去最高の35.5億ドルを追加しました。short-bitcoin投資商品への関心はありませんでした。米国の現物bitcoin ETFは、The Blockがまとめたデータによると、単独で32億ドルの純流入を記録し、BlackRockのIBITが18億ドルを追加してリードしました。

ethereum商品も大幅な流入があり、先週14.8億ドルを追加し、年初来の流入は過去最高の137億ドルに達しました。これは2024年のほぼ3倍に相当するとButterfillは述べています。

米国の現物ethereum ETFはそのうち13億ドルを占め、再びBlackRockのETHA商品が6億9,170万ドルでリードしました。

一方、solana投資商品も週間流入記録を更新し、先週7億650万ドルを追加して年初来流入を26億ドルに押し上げました。XRPファンドも世界的に2億1,940万ドルの大きな流入がありましたが、その他のアルトコインへの流入は非常に少なかったとButterfillは指摘しています。