利下げ期待と旺盛な需要により金価格は引き続き上昇し、3,780ドルの水準を超えた。

金価格は火曜日、米国の追加利下げへの市場の期待が高まる中、1オンスあたり3,780ドルの最高値を更新した。投資家は、更なる政策シグナルを求めて、今朝早くにパウエル連邦準備制度理事会（FRB）議長の講演を待った。12月限の米国金先物は3,800ドルに達した。ミラン新FRB理事は月曜日、大幅な利下げを求めた。独立系アナリストのロス・ノーマン氏は、「ミラン理事のハト派的な姿勢は、間違いなく更なる利下げへの期待を強めるものだ。米国政府はこのプロセスを進める意向を示しているようで、これは金にとって強気材料だ」と述べた。ノーマン氏はさらに、「金は現在、ピークを迎えた株式市場から資金をシフトさせようとしている機関投資家からの強い需要に直面しており、インドでも需要は堅調だ」と付け加えた。インドでは、金現物価格のプレミアムが今週、10ヶ月ぶりの高値に上昇した。記録的な価格高騰とホリデーシーズンの到来にもかかわらず、投資家は更なる上昇を期待して、引き続き積極的に金を購入している。ノーマン氏はまた、短期的には金価格の動向はインドの需要が持続するかどうか、そしてETF保有量の増加が安定するかどうかに左右されると述べた。世界最大の金ETFであるSPDRゴールド・トラストの保有量は月曜日に1,000トンに戻った。