ビットメックス共同創業者のアーサー・ヘイズ氏は、ビットコイン保有者に対し、株式や金が史上最高値を更新していることを気にする必要はないと語った。同氏によれば、なぜビットコインがもっと高くないのかと問うこと自体がポイントを見誤っているという。
「もしビットコインを買って翌日にランボルギーニを買えると思っているなら、その考え方は間違っている」とヘイズ氏は、9月12日に YouTubeで公開された カイル・シャッセ氏とのインタビューで述べた。
「6か月前にビットコインを買った人には申し訳ないが、2年、3年、5年、10年前に買った人は笑っている」と語り、ビットコインがまだ15万ドルに達していないことに不満を持つ最近の投資家の声に応じた。
「人々はこの点に関する視点を修正する必要がある」とヘイズ氏は続けた。 Curvoのデータ によれば、過去10年間におけるビットコインの平均年間リターンは82.4％に達している。
BTCが「出遅れている」という考えを否定
ビットコインは現在、8月14日に記録した史上最高値12万4100ドルを下回り、記事執筆時点では11万6000ドル付近で 取引されている 。
一方、金とS&P500は今週それぞれ3674ドルと6587で最高値を更新した。
これについて、シャッセ氏が「株や金が最高値を更新している中で、いつビットコインや仮想通貨市場が世界のマネーサプライ（M2）流入を引きつけ始めるのか」と質問すると、ヘイズ氏は「その前提自体が間違っている」と反論した。
「ビットコインは通貨の希薄化を考慮した場合、これまでで最も優れた資産だ」と語った。
「BTCのパフォーマンスは常識外れ」
ヘイズ氏は、S&P500は「ドル建てでは上がっている」が、金価格と比較すれば2008年からまだ回復していないと指摘した。「住宅市場を金で割り引けば、まだ全く当時の水準には戻っていない」とも述べた。
また「米国の大手テック企業は、金で調整してなお唯一健闘している部類だろう」としつつも、「ビットコインで割り引いた場合、チャート上ではほとんど見えないほどのパフォーマンスを示している。ビットコインの強さは常識外れだ」と強調した。
なお、ヘイズ氏は2025年4月に「ビットコインは年末までに25万ドルに達する」と 予測しており 、その1か月後の5月にはアンチェインド・マーケット・リサーチのジョー・バーネット氏も同様の見解を示している。
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