XRP（XRP）は今月、取引所準備金において大きな変動がみられた。9月1日、バイナンス、ビッサム、バイビット、OKXの4大取引所が同時にXRP保有量の急増を報告し、1日で合計12億トークン以上が積み上がった。
クリプトクオントのデータ によると、バイナンスが先頭に立ち、XRP準備金を29.28億から35.38億へと一気に6.1億増やした。ビッサムも16.47億から25.19億へと大幅に拡大。バイビットは1.88億から3.8億へとほぼ倍増し、OKXはわずか11万2000XRPから2.33億へと驚異的な増加を記録した。
通常、取引所準備金の増加は供給過多を意味し、売り圧力につながる弱気シグナルとされる。しかし、今回の急増はXRPが重要なサポート水準の2.73ドルに達したタイミングで発生しており、単純な弱気解釈は難しい。
相対力指数（RSI）やMACDなどのテクニカル指標は売り圧力の緩和を示しており、今回の準備金増加が直ちに市場売却に直結していない可能性を示唆している。大口保有者や取引所がイベントに備え流動性を確保したか、売却準備を進めた可能性がある。
準備金の急増にもかかわらず、XRP価格は水曜に3ドルを突破し、米国の卸売物価指数（PPI）が予想を下回ったことを受け、月間で8.43％上昇した。
週末に急上昇、先物市場は強弱入り混じる
XRPは先週末に突如として買い圧力に押され、トレーダーを驚かせた。仮想通貨アナリストのドム氏によると、バイナンス先物で300万XRPの成行買いが連鎖的な動きを誘発し、15分間で1000万XRP以上の純買い圧力を生んだ。日曜も強気派が勢いを維持し、コインベースでは800万XRP超の純買いが報告された。
さらに、機関投資家によるXRP先物需要は拡大しており、CMEの建玉は前月比74％増の3.86億XRPに達した。先物需要全体も5％増加し、26.9億XRP（79.1億ドル）に拡大している。
それでもXRPの月次先物は現物に対して7％のプレミアムで推移しており、レバレッジ需要は均衡している。ただし、8月に二桁の上昇を記録した他のアルトコインと比較するとXRPは依然として出遅れており、ETF承認期待が市場心理を支えているものの慎重な見方は拭えていない。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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