エリック・トランプはWLFIトレジャリー企業Alt5 Sigmaの取締役としての役割を縮小する
SECへの提出書類によると、Trump Organizationが支援する暗号資産財務会社は、Nasdaqとの協議を受けて、Eric Trumpの組織内での役割を取締役からオブザーバーへと縮小した。

Trump Organizationが支援する暗号資産トレジャリー企業Alt5 Sigmaは、Eric Trumpの組織内での役割を縮小したと報じられています。この取り組みが8月に最初に発表された際、Trump家の次男であるEric Trumpは取締役会メンバーに任命されていました。
しかし、米国証券取引委員会(SEC)の8月25日付けの文書によると、Eric Trumpは現在、取締役会のオブザーバーとしてのみ参加しています。World Liberty FinancialのCOOで共同創設者であり、Trump関連の他の暗号資産プロジェクトにも関与しているZak Folkmanも、当初は取締役会メンバーに指名されていましたが、現在はオブザーバーとなっています。Folkmanは、ステークホルダーの承認を条件に、取締役に任命される可能性があります。
Trumpの親しい関係者であり、米国中東特使であるSteve Witkoffの息子Zachary Witkoffは、SECの提出書類によると、「WLFによって選ばれた取締役会への最初の指名者」として取締役会会長への就任を受諾したと報じられています。Forbesが最初にこのニュースを報じました。
8月、Alt5 Sigmaは、World Liberty FinancialのガバナンストークンであるWLFIトークンのトレジャリーリザーブを構築するために、株式販売を通じて15億ドルを調達することを目指していると発表しました。World Liberty FinancialはDeFiおよびステーブルコインの取り組みであり、Donald Trump大統領とその3人の息子がアドバイザーとして名を連ねています。
Eric Trumpは、Donald Trump Jr.や他のWorld Liberty Financial幹部と共に、トレジャリー戦略の発表直後の8月13日にNasdaqのオープニングベルを鳴らしました。Trump関連のLLCはWorld Liberty Financialの約38%を所有しており、トークン販売による収益の約75%を受け取る権利を持っています。
報道によると、Eric TrumpとFolkmanの役割変更は、Nasdaqの上場要件に関する協議の後に行われたものですが、提出書類には具体的な規則は記載されていません。他の暗号資産トレジャリー企業と同様に、Alt5は上場を目指しており、WLFIのバランスシート保有への間接的なエクスポージャーを提供しようとしています。
なお、取締役会のオブザーバーも、議決権はないものの取締役会会議において影響力を持っています。
Alt5はすでに 約73億(7.3 billion)WLFIトークンを1トークンあたり0.18ドルで取得しており、これは約13億ドル(1.3 billion)相当のトークンを保有していることになります。
WLFIは、7月のトークン保有者による投票を経て譲渡可能となり、現在は約0.19ドルで取引されています。これは、当初販売された0.015ドルおよび0.05ドルの2つのトランシェから上昇しています。
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