カナダのブロックチェーン企業SOL Strategiesは、Nasdaq Global Select Marketへの株式上場の承認を受けました。ティッカーシンボル「STKE」での取引は9月9日から開始され、OTC取引（OTCQB）は終了しますが、Canadian Securities Exchange（CSE）での「HODL」としての上場は継続されます。
SOL Strategiesは、Solanaブロックチェーンに債務資本を投資し、バリデータノードを運用して追加報酬を得ている、公開取引されているカナダの企業です。これまでに、SOL Strategiesは転換社債を通じて約5億米ドルの資金を調達しています。今回、Nasdaq上場の承認を受け、2025年9月9日から「STKE」のティッカーで取引を開始します。この動きは、Solanaエコシステムにおける主要な機関投資家としての地位を強化し、Solanaが伝統的な金融市場で受け入れられつつあることを示しています。
より多くの流動性と機関投資家資本へのアクセス
SOL StrategiesのCEOであるLeah Waldは、この上場により株主により大きな流動性を提供し、企業がより深い資本市場へアクセスできるようになると述べました。SOL Strategiesは今後もSolanaエコシステムへのバリデータ運用と投資の拡大に注力していきます。CSEでは、発表直後にHODL株価が約20%上昇しました。
SOL Strategiesは、Solanaに特化した最大級の機関の一つであり、機関投資家向けの戦略的ゲートウェイ企業として明確な地位を築いています。この動きは、Galaxy Digital、Multicoin Capital、Jump Cryptoなど他のブロックチェーン企業もSolanaのトレジャリーストラテジーに数十億ドル規模の投資を計画しているタイミングで行われました。
機関投資家戦略の注目を集めるSolana
Nasdaq上場は単なる市場アクセスにとどまらず、Solanaの機関投資家としての重要性が高まっていることを示しています。Alpenglowアップグレードのような技術的進歩と組み合わさり、150ms未満のトランザクションファイナリティを実現することで、Solanaが高速かつスケーラブルなブロックチェーンインフラの本格的なプラットフォームとして確立されつつあるという強いメッセージを発信しています。
SOL StrategiesのNasdaq上場は、分散型イノベーションと伝統的な資本市場の橋渡しを目指す他の暗号資産企業にとってもシグナルとなる可能性があります。BitcoinやEthereum関連商品はすでに米国取引所で一定の地位を築いていますが、純粋なSolana企業による主要な一歩としてはこれが初めての事例の一つです。アナリストは、今後投資家が代替Layer-1エコシステムにますます注目する可能性があると見ています。
