執筆：Cookie，BlockBeats
暗号資産業界のプレイヤーたちがトランプ氏の健康問題に注目し、潜在的な投機機会を待っている中、$CARDSというトークンが9月2日から現在までに最大約10倍の上昇を見せ、時価総額は一時4億ドルを突破し、注目を集めている。
$CARDSは、Solana上の実物ポケモンカード取引プラットフォームCollector Cryptのトークンである。Collector Cryptは2023年2月にシードラウンドの資金調達を完了したと発表したが、具体的な金額は非公開。GSR、Big Brain Holdings、FunFair Ventures、Genesis Block Ventures、Master Ventures Investment Management、StarLaunch、Telosが出資している。
さらに、コミュニティに割り当てられた全体の20%のトークンのうち、2.5%のトークンが同時に受け取れるようになっている。公式が発表したトークノミクスによると、プロジェクト側が保有するトークンは初期流通量に含まれず（プロジェクト側は現在売却計画がないと主張）、現在の$CARDSの流通量は約2.12億枚となっている。
時価で計算すると、シードラウンド前・シードラウンドおよびアドバイザーがTGE時にアンロックされたトークンは現在約167万ドルの価値がある
公式は現時点でトークンを売却する計画はないと表明している
実際、プロジェクト自体が行っていることから見ると、Collector Cryptが行っているポケモンカードのオンチェーン取引はそれほど斬新なものではない。
Polygon上のCourtyard.ioもすでに2年以上運営されている。先月、Courtyardの月間売上高は約7843万ドルの新高値を記録した。今年2月以降、Courtyardの月間売上高はすべて4000万ドルを超えている。
今年の急速な成長がCourtyardが大型資金調達を獲得した理由かもしれない。7月28日、Fortuneによると、Courtyardは3000万ドルのシリーズA資金調達を完了し、Forerunner Venturesがリードし、NEAやY Combinatorなど既存投資家も参加した。
2023年8月、CourtyardがNFTプレイヤーの一部の注目を集めた際、私たちはCourtyardについて報道した。当時、すでにNFTプレイヤーがCourtyardを通じてポケモンカードを入手し、オンチェーンで担保融資を行っていた。
Collector CryptやCourtyard以外にも、同様のビジネスを行う暗号プロジェクトとしてBeezie、Drip、Emporium、phygitalsがある。
しかし、Collector Cryptはこれらのプロジェクトの中で唯一トークンを発行しており、これが$CARDSの先行優位性となっている。もちろん、Collector Crypt自体も非常に強力で、先月の月間取引量は約4400万ドルに達し、Courtyardとの差はそれほど大きくない。
オンチェーンでポケモンカードを取引することに、本当にそれほど多くの実需があるのかと疑問に思うかもしれない。
答えはノーだ。Collector CryptもCourtyardも、実際に収益を上げているビジネスはギャンブル的な「ブラインドボックス抽選」である。
上の画像はCollector Cryptのポケモンカードガチャシステムである。約60ドルを支払うと、80%の確率で30～60ドル相当のカード、15%の確率で60～110ドル相当のカード、4%の確率で110～250ドル相当のカード、1%の確率で250～2000ドル相当のカードが当たる。
ハズレカードを引いた場合はどうするか？問題ない。85%のディスカウントでCollector Cryptに直接売却し、再度抽選を続けることができる。
Collector Cryptのこの抽選システムは今年1月に正式リリースされ、当月だけで約200万ドルの売上を達成し、3月には月間1255万ドル、5月には月間2231万ドル、先月は4389万ドルにまで成長した。一方、先月のCollector Cryptカード取引市場の取引高は約12万ドルに過ぎなかった。
Collector Cryptの月間総売上高の棒グラフでは、カード取引市場からのシェアはほとんど見えないほどである
直接的な抽選収入データはないが、Courtyardの以前のインタビューから間接的に抽選ビジネスの収益性を感じ取ることができる。Courtyardは先月Fortuneのインタビューで、抽選カードを顧客から90%の価値で買い戻し、それを新たな抽選パックとして再販売することで利益を上げており、同じカードがプラットフォーム上で月平均8回販売されていると述べている。
それにもかかわらず、$CARDSの上昇が市場主導の「価格発見」であるとは言い難い。なぜなら、プレセール終了後から2日前まで、$CARDSの価格は低迷し、プレセールに参加したプレイヤーは「また負けた」と感じていたからだ。
しかし、「車頭」powとgakeの参入が価格の流れを大きく変えた。彼らがTwitterで$CARDSを「推した」後、皆が信じ始めた。
ここまでで、$CARDSについてまとめると：
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ビジネスストーリー自体は新しくないが、収益力は非常に高く、Solana上でこの分野の絶対的なリーダーである。
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需要は本物だが、それはポケモンカード取引自体の需要ではなく、「抽選」というギャンブル的な需要であり、同じ分野の他のプロジェクトも同様である。
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同じ分野の他のプロジェクトはまだトークンを発行していないため、現在市場に競合する同コンセプトの銘柄は存在しない。
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トークン保有者数は多くなく、現在の上昇は主に「車頭」の呼びかけによるものである。
実態はあるが、感情に駆動された上昇の後、$CARDSが今後も勢いを維持できるかどうかは、引き続き時間が証明する必要がある。
