主なポイント:
XRPは8月を損失で終える見込みであり、9月にさらなる弱気継続の懸念が高まっている。
2.80ドルのサポートを失うとXRPの売りが加速する可能性があり、テクニカル指標は今後25%の下落を警告している。
XRP（XRP）は、3.66ドル付近でピークを付けてから過去1か月で22.30%以上下落し、8月は損失で終わる見通しとなっている。
この下落は9月にも続くのか？詳しく見ていこう。
オンチェーンデータがXRP価格の下落リスクを示唆
Glassnodeのコストベース・ヒートマップによると、XRPは9月に2.80ドル付近で重要なテストに直面している。
最大の供給クラスターは2.81ドルから2.82ドルの間にあり、ここで約17.1億XRPが取得された。金曜日時点で、XRPは2.88ドル付近で取引されており、供給ゾーンのすぐ上に位置している。
この価格帯を下回ると、保有者が利益消失を懸念し、利益確定売りの新たな波が引き起こされる可能性がある。
9月の次の大きなサポートは、0.5フィボナッチリトレースメントの1.73ドル付近であり、2025年初頭には堅固な下値支持として機能したレベルである。
XRPのMACDフラクタルが25%下落の可能性を示唆
XRP価格のテクニカル指標も下落リスクを警告している。
週足チャートでは、トレンドの強さの変化を測定する移動平均収束拡散法（MACD）が、9月に弱気クロスオーバーを示す見込みだ。
MACDの高速移動青線が遅いオレンジ線を下回ると、勢いの弱まりを示し、多くの場合価格調整の前兆となる。
過去のXRPサイクルでは、同様のクロスが50%～60%の調整開始を示してきた。
例えば、2021年5月、2021年9月、2025年3月に、XRPの週足MACDは価格のピーク直後に弱気クロスを記録した。
いずれのケースでも、まず50週指数移動平均線（50週EMA；赤い波）をテストする下落が発生した。
MACDフラクタルが繰り返されれば、XRPは9月に約2.17ドルの50週EMAまで約25%下落する可能性がある。
同じ下落目標は過去の複数のXRP分析でも示されており、下記チャートに示すように、重要な0.618フィボナッチリトレースメントサポートラインとも一致している。
その後、50週EMAと1.73ドルのフィボナッチラインを明確に下回れば、XRPはベアマーケット入りが確定し、価格は200週EMA（青い波）の約1.19ドルまで下落する可能性がある。
このパターンは2021年9月のMACD弱気クロス後にも見られた。
1.19ドルでは、XRP/USDは現保有者の平均取得コスト付近で取引されることになるとGlassnodeは指摘している。XRP保有者の90%以上が依然として利益を得ているが、価格がさらに下落すれば利益確定売りの可能性が高まる。
強気派はこの弱気シナリオを回避するため、50週EMAを上回って維持する必要がある。幸いなことに、2024年7月以降、XRPはEMAでサポートを見つけ、その後勢いを取り戻し、数年ぶりの高値を更新してきた。
関連: XRPの「ディストリビューション」フェーズは20ドルの価格目標を変えない：アナリスト
複数のアナリストは今回も同様の展開になると予想しており、このトップ3の暗号資産が今後数か月で少なくとも4ドルに到達すると予測している。
