日本拠点のMetaplanet、Bitcoin購入のために海外投資家から8億8,000万ドルの資金調達を目指す

日本のBitcoinトレジャリー企業であるMetaplanetは、国際的な株式売却を通じて1,300億円（約8億8,000万ドル）以上を調達する計画を発表しました。調達資金の大部分は新たなBitcoin購入に充てられる予定です。

同社は8月27日に発表し、取締役会が最大5億5,500万株の新株発行を承認したことを明らかにしました。9月1日の株主総会で提案が承認されれば、Metaplanetの発行済株式数は7億2,200万株から約12億7,000万株に増加します。

この株式売却は海外市場のみで実施され、米国での販売は1933年証券法のRule 144Aに基づくQualified Institutional Buyersに限定されます。

日本を拠点とする同社は、この動きが長期的な機関投資家の資本を呼び込み、グローバル市場での流動性を高めることで、投資家層を日本国外にも拡大することを目的としていると述べています。

Bitcoin購入

Metaplanetは、今回の資金調達で得られる約1,238億円（約8億3,500万ドル）を2025年9月から10月にかけてBitcoinの取得に充てる計画です。

同社の経営陣は、目的は会社のBitcoin純資産価値（BTC NAV）を拡大し、優先株の基盤とするとともに、1株当たりのBTCおよび全体の利回りを最大化することだと述べています。

東京証券取引所上場の同社は、すでにBitcoin Treasuriesのデータによると、18,991BTC（約21億ドル相当）を保有する世界第7位の企業Bitcoin保有者となっています。

2024年4月に初めて導入されたこの蓄積戦略により、同社は米国のStrategy（旧MicroStrategy）の地域版として着実に変貌を遂げています。

直接購入に加え、Metaplanetは65億円（約4,400万ドル）を「Bitcoin Income Business」に投入します。この事業は、保有資産に対してカバードコールオプションを売却し、プットオプションの活動を拡大することで収益を生み出しています。

このプログラムはすでに利益を上げており、同社は今回の資金投入により2025年12月までに事業規模を拡大できると見込んでいます。

積極的な蓄積と収益創出戦略を組み合わせることで、MetaplanetはBitcoinを準備資産としてだけでなく、継続的なキャッシュフローの源泉としても活用することに賭けています。

このアプローチは、トレジャリー・ファーストモデルを確立し、グローバルな機関投資家との関係を深め、長期的成長のためにより強固な財務基盤を築くという同社の野心を強調しています。